初版発売予定は07年2月1日。
今まで道理全国書店でお買い求め頂ける予定です。
今回の作品で皆様に伝えたいのは、「運命に逆らえず変わってゆく日常の中で、変わらない大切なもの」。 至ってテンションの低い現代小説です。
実際結構重いテーマ(?)を取り上げているつもりです。 人一人には逆らう事のできない逆境・運命。もどかしい生活の中で、見つけ出す事が出来る幸福。失ったものは大きいけれど。
そんな物を、オムニバス原稿という少ない原稿量の中に詰め込んで行きたいと思っています。 ■あらすじ■
初夏の日差し。その「変動」は、突然訪れた。
白ばかりの個室の中、主人公・和哉(かずや)は、医師の言葉に思わず聞き返した。
「嘘、ですよね……?」
医師は、彼の同棲中の彼女・柚木(ゆき)についての事実を告げた。それは、和哉にとって辛く、心苦しい生活の序章となった。
周囲の目や、二度と彼女が取り返せなくなった「想い」。
過去が自然に消えてゆく彼女から、和哉が学ぶ、「他人」を感じ、「未来」を愛おしく想う気持ち。
彼女を通し180度変わった世界から、彼が得た物とは...
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